このページを開いてくださった方は、これから湯布院へ行こうとされている方、もしくは駐車場が見つからず困っている方だろう。
私がゆふいんへ行った際、空いている駐車場が見つからず大変な思いをしたので、その時の話をしようと思う。
湯布院 駐車場が見つからない
湯布院
湯布院が何かも分からずにここへ辿り着く事はないだろうと思うが、簡単に湯布院が何かを説明する。
湯布院とは、大分県由布市の温泉地で、別府に並ぶ有名観光地である。
「ゆふいん」「由布院」「湯布院」と表記はまちまち。
人の波
その湯布院へ行った昨年のこと。
その日は雨が降り出してもおかしくないような曇り空で、週末とはいえこの天気では有名な観光地といえども閑散としているだろうと思っていた。
高速(九州横断自動車道)の「湯布院インターチェンジ(湯布院IC)」を降り、県道216号線(やまなみハイウェイ)を走る。
最初の目的は金鱗湖そばにある「由布まぶし」の店「心」。出発前に「心」の向かいに金鱗湖駐車場があることを確認していたので、目的地をその駐車場にしていた。
車の数はそう多くなく、あっという間に観光地としての湯布院エリアへ入った。
目的地のやや手前から車両が増えており、ドラッグストア「コスモス」の駐車場は満車表示が出ていたが、特に問題もなく216号線を右折。(コスモスの駐車場が有料駐車場だということには驚いたが、観光地故だろう)
しかし、ここまでがスムーズだっただけに、この右折した先の光景に青ざめた。
人、人、人、道路を埋め尽くすほどの人。「埋め尽くすほど」というより、本当に埋め尽くされていた。
私は歩行者専用道路に間違って入ってしまったのではないか?と不安になるほどの人だかりの中へ車を走らせている。
Uターンする事も出来ないので、目の前にある人だかりに向かって車をゆっくり進ませるしかない状況。
怪訝な顔をしながら避ける歩行者たち。
実際にはそこは歩行者専用道路ではないのだが、街歩きを邪魔する存在として冷たく痛い視線を向けられる。
駐車場
目的地の手前にもいくつか駐車場があったが、どこも満車。目的地の駐車場に着いたがやはり満車。
前に進む以外の方法はないので「心」を通り過ぎ、再び人だかりをかき分けながら216号線に戻った。
もうどうして良いか分からなかった。
216号線に出る交差点で、インター方面に走っても仕方がないので右折した。
この先に駐車場があるかもしれない。少し歩く事になるかもしれないがそれしかないだろうと走ったが、すぐに景色は変わり山の中に。
このままでは別府に行ってしまう。もう湯布院は諦めて別府にするか、さあどうする。
瞬時に判断しないとどんどん車は進んでいくので、とりあえずUターンすることにした。
戻るとローソンがあったので、ローソンの駐車場で急いで湯布院の駐車場事情を検索した。
駐車場の空き情報が知れるサイトはないのか探したがそのようなサイトは見つからないし、グーグルマップで出てくる駐車場もそう多くはない。
ローソンで飲み物を購入し、店員さんに駐車場がどこも満車でどうしたら良いのかを尋ねた。
湯布院マップを出してくださり、いくつかの駐車場をピックアップしてくださったが、たぶんどこも通ってきた道。
JR由布院駅の駐車場には行ってみたか尋ねられたので、駅周辺の駐車場がオススメなのかもしれない。
しかしグーグルマップで見てみても、これだけの人がこの湯布院に集まっているということは駅に行ったところで同じだろう、とうなだれながら車に戻る。
もう駅の駐車場に行ってみるつもりもなく、諦めモードでなんとなくインター方面に走る。別府方面でもなかったので、諦めて別府に行くつもりでもなかったのだろう。
ただ、もう疲れ切っていた。
空車
すると、216号線沿いの駐車場が空車マークになった。天からの恵みかのような状況だった。
駐車券式ではなくロック板式だったので、私が白線内にとめるまでは看板の電光掲示板は空車状態。
その空車マークを見た車が駐車場に入ってきたが、既に満車だったと気付き去っていく。
このように、湯布院では空いている駐車場を探すのが実に難しい。
行動制限や入国制限が緩和された事で、インバウンドも復活している。
外国人観光客なら団体バスでくるから駐車場は関係ないのでは?と思われる方もいるかもしれないが、観光客が多ければ多いほど金鱗湖周辺駐車場までの走行が大変になる。
雨が降り出してもおかしくない天気に、人の姿はないだろうと悠長に考えていたが、海外の方にまで人気の観光地というのは、天候など関係ないのだという事を知った。
私のように、針のむしろのような気分を味わいたくない人は、午前中の早い時間帯に湯布院に到着するか、まずは由布院駅付近の駐車場をあたろう。
また、事前にいくつか駐車場をピックアップして登録しておく事もオススメする。実際あの人の波に遭遇して駐車場が見つからなかったら頭が真っ白になる。
歩行者に気をつけて、安全に穏やかに湯布院散策を楽しもう。
まとめ
私と同じ状況に陥って困っている人がいるかもしれない、と思いこの記事を書くことにした。
この記事が検索上位に表示されて、駐車場が見つからず湯布院観光を諦めかけている人の慰めに少しでもなれたらいいと思う。
安心してほしい。あの冷たい視線にさらされたのはあなただけではない。
【追記】ゆふいんで使える駐車場予約サイトやアプリは見つからなかったが、全国的にはそのような便利なサービスがあるようだ。