大分県の人気観光地、ゆふいんを観光した時のことを書いている最中だ。
ゆふいん・湯布院・由布院
3つの名前
記事を書くにあたって、ゆふいんの表記をどうしようか迷う。
由布院、湯布院、ゆふいん。
ゆふいん観光を計画するとき、まず気になるのがこの表記の違いかもしれない。
観光情報誌やサイトに出てくる3つの表記に混乱してはいないだろうか?
大分県には「由布院」と「湯布院」と「ゆふいん」という3つの観光地が存在すると思っていないだろうか?
正しくは「ゆふいん」という読み方の観光地が3つあるわけではなく、同じ場所(ひとつの場所)が違った書き方をされている状態、ということになる。
なぜ3つの表記が混在?
観光客が多く訪れるエリア(湯の坪街道あたり)の住所を見てみよう。
大分県由布市湯布院町川上
由布市湯布院町となっており、「由布」「湯布院」どちらも住所に入っている。
では、湯の坪街道付近に行くときには「湯布院」を使い、それ以外の場所に行くときは「由布院」を用いるのかというと、そういうわけでもないようだ。
JRの駅は「由布院」となっている。
ゆふいんの成り立ち
温泉地としての「ゆふいん」は、元は「由布院」だったそうだ。
隣には「湯平村」という温泉地。
由布院村 |
↓ 村から町へ |
由布院町 |
↓ 合併 |
湯布院町 (隣の湯平村と合併で、湯平村の「湯」の字を入れる) |
↓ 合併 |
由布市 (他地域との合併で由布市が誕生) |
「由布院」という村があり、村から町に変わり、隣の「湯平村」と合併した際に湯平村から一文字とって「湯布院」になり、他地域との再合併で「由布市」が誕生。
湯の坪街道あたりは湯布院町となっている。
このあたりの事は、合併前の町事情を知らないといささか難しい。
どれが正しいのか
では、それが分かったところで「由布院」「湯布院」「ゆふいん」どれが正しいのか?というと、どれを使っても問題ないようだ。
地元の人との解釈の違いはあるかもしれないが、観光地としての「ゆふいん」はどれを使っても同じ場所を示しているといってよいだろう。
しかし、JRの駅は「由布院」であるものの、博多駅と大分駅を結ぶ特急列車の名前は「ゆふ」、博多駅から別府駅までを走る観光列車の名前は「ゆふいんの森」と平仮名表記になっている。
特急列車 | ゆふ | 博多ー大分 |
観光列車 | ゆふいんの森 | 博多ー別府 |
最近では、ひらがな表記が増えてきつつあるようだ。
まとめ
「由布院」「湯布院」「ゆふいん」どれが正しいかの疑問の答えは、どれを使っても間違いではない、ということになる。
温泉地としてのゆふいんを表現したいなら「湯」の字が入った「湯布院」がしっくりくるし、由布岳を思わせたい時には「由布院」が伝わりやすいように感じる。
このブログ内でどれを主に使用するかはまだ決めかねている。