熊本県阿蘇市に「阿蘇天然アイス」というアイス屋さんがある。
阿蘇神社や門前町商店街からそう遠くない距離に位置するそのアイス屋さんは、神社参拝と共に訪れたいスポット。
阿蘇天然アイス
阿蘇天然アイス歴
ここ阿蘇天然アイスを私が初めて訪れたのは10年前のこと。
それからも阿蘇を訪れる度に立ち寄るお気に入りの場所となっている。
水色の壁の可愛らしい外観。
10年前よりも今の方がアイス屋さんっぽくてしっくりくる。
15年以上かわらずビーチサンダル(ビーサンまたは魚サン)を履いているのは私のトレードマークだ。
特徴
ここ阿蘇天然アイスは、地元の素材を使う無添加のアイス屋さん。
はじまりは、子を思う母心阿蘇天然アイスは、「アレルギー体質で食に苦労している我が子に美味しく、安心して食べられるものを」という思いから生まれたママの愛たっぷりのアイス。
季節ごとに移り変わる、その時にしか味わえない果物やお野菜のおいしさそのまま。見た目、色、香りをそのまま活かし、閉じ込めました。
出典 阿蘇天然アイス
人気NO1は、阿蘇小国ジャージー牛乳を通常より多く使用した濃厚なミルクアイス「スペシャルミルク」 (名前がジャージー牛乳からスペシャルミルクに変わっていた)。
NO2は、玄米と小国ジャージー牛乳の組み合わせの「玄米」。
NO3は、阿蘇の新鮮ないちごだけを使用した「いちご」。
季節ごとに変わる素材を使用されているので、季節によってはない場合もあるが、その季節季節の味を楽しむのも醍醐味。
メニュー
注文の仕方は、単品か複数かを選び、アイスケースの中から種類を選んで伝える。
スモールアイス | 370円 |
ダブルアイス | 540円 |
3色アイス | 400円 |
6色アイス | 700円 |
ふわふわ生アイス | 550円 |
持ち帰りカップアイス | 400円 |
私は1つに絞ることが出来ないので、毎回3色アイスにする。
「スペシャルミルク」、「いちご」、「ジャージー牛乳&杉田梅」の組み合わせの日。
トッピングサービス中でだそうで、この日はぶどうが乗せてあった。
スペシャルミルクはミルク感たっぷり。
阿蘇小国ジャージー牛乳を使用したソフトクリームは阿蘇内の様々なところで提供されているが、ソフトクリームとは違うジャージー牛乳のアイスをここで食べてみてほしい。
いちごは、阿蘇産のいちごのみ使用で、どこか懐かしさを感じる優しい甘み。
杉田梅はこの日初めて食べたのだが、私の中で阿蘇天然アイスNO1になった。
果肉感たっぷりの梅ジャムがゴロゴロと入っており、梅本来の味をジャージー牛乳が引き出している。
お店の方によると、杉田梅は今では絶滅の危機にあり「幻の梅」ともいわれているそうで、阿蘇天然アイスの「杉田梅」は、その梅を育てている方の梅を使って作られている、と。
調べてみると、杉田梅とは神奈川県横浜市磯子区杉田に由来する、品種改良をしていない日本古来の貴重な在来種の梅のことをいうそうだ。
今では、観光庁の支援を受け、幻の杉田梅林の復興を願う「杉田梅まつり」が横浜市では催されている。
杉田梅まつりとは天正年間(1573-92)杉田村一帯の領主だった間宮信繁は、農地には適さないこの地に数多くの梅を栽培し、その後梅の名所として多くの観光客が訪れるようになりました。その様子は、初代歌川広重「武州杉田の梅林」にも描かれています。しかし、明治以降は塩害などの影響もあり、現在は往時の面影がわずかにみられるだけとなっています。
出典 杉田梅まつり
このように、今では貴重な杉田梅。それをアイスでいただけるのは有り難い。
日本古来の植物である杉田梅の存在を知ることが出来たのも、阿蘇天然アイスのおかげ。
この日は「ジャージー牛乳&杉田梅」、「恋するマロン」、「キウイ」。
トッピングにいちごが乗っており、受け取った時に興奮してしまった。
キウイは阿蘇の高冷地の新鮮なキウイを使用。さっぱりとした後味で、甘みの強いアイスとの相性が良い。
恋するマロンは、やけに濃い色をした栗だと思って注文したのだが、カボチャの味がする。これがまた濃厚で美味しいのである。
後日、店員さんに聞いたところ「恋するマロン」というカボチャの品種なのだそうだ。アイスケースの説明にもしっかりとカボチャと書いてある。
「熊本県芦北町の釜ファームで栽培されたカボチャを使用。栗のように甘いアイス」
ホクホクで、それもアイスで、杉田梅に次いで私の中でNO2となった。
この日は「甘酒」があったので、「甘酒」「恋するマロン」「杉田梅」を。
記事最初のアイスケースの写真には甘酒はない。季節により変わることも楽しみの1つ。
甘酒は、ジャージー牛乳に酒粕入。スペシャルミルクとはやや違う甘みが特徴的だった。
恋するマロンのトッピングのビスケットがまたカボチャとの相性がよく、この組み合わせは最高だと思う。
ビスケットも手作りのような優しい味がする。
この日は、体調不良から復活したばかりの日で、こんなに美味しいものを食べられることに、そして健康であることがこんなにも幸せなことなんだとアイスを食べながらウルッときてしまった。
この日は、「バニラエッグ」、「恋するマロン」、「ジャージー牛乳&杉田梅」。
杉田梅、恋するマロンと外せないお気に入りが出来てしまったので、3色アイスの選択肢が1つのみになってしまった。
バニラエッグは卵の黄身を更に濃くしたアイス。濃厚なバニラアイスを食べたい方にはオススメ。
お正月ということあり玄米茶だったかお茶を付けてくださった。
※毎度、外で撮影しているのは、イートインスペースがないからではない。冒頭の写真にもあるように、店内で食べることも可能。個人的に車の中でゆっくりと味わいたくて持ち運んでいるだけだ。
まとめ
いつ訪れても幸せな気持ちにさせてくれる「阿蘇天然アイス」。
素材に魔法をかけて人々に美味しいアイスを提供する「阿蘇天然アイス」。
阿蘇を訪れたときは、是非ここでその魔法を感じていただきたい。
阿蘇にすぐ行けない!という方にはお取り寄せも可能。
【阿蘇天然アイス】
〒869-2612 熊本県阿蘇市一の宮町宮地2269-2
TEL: 0967-22-4840
営業時間:10時〜17時(平日・土日祝日とも)
定休日:不定休
駐車場:5台(店舗内敷地と、ななめ向かいにあり)
支払いはPayPay、d払いは可能だった。